知識創造研究室 by CRM(xRM)

CRMリーディングカンパニーである アーティサン株式会社 CRM事業部 の最先端 CRM ブログです。

CRM 市場と Dynamics CRM の評価(2016年版)

time 2016/04/23

ちょうど先日経営者として情報を集めていたこともあり、今回は少し趣向を変えて CRM 市場の話をしたいと思います。

現在 CRM 市場は国内外問わずEA(Enterprise Application)市場の中でも年15%以上の成長率を誇るトップクラスの成長市場で、かつ群雄割拠の戦国時代と言われています。なお、市場規模は2兆円以上と言われています。(国内は約5,000億円規模)
ガートナーのレポートでもトップCRMベンダーが定まっておらず、現時点のトップベンダーでも15%程度のシェアで、トップ4全てを合わせても半数に満たないとなっています。
ましてや、市場が広がり続けているので、それぞれの領域によってもトップベンダーが変わるという変わった事情も有しているのがCRM市場となっています。

参考サイト:CRMベンダー4社をガートナーが比較、セールスフォース、SAP、オラクル、MSの動向

l_bit201503021504134562(出典:ガートナー、2015年2月)

では、逆に国内に目を向けてみた場合はどうなのでしょう?

大企業クラスになると対応する製品がほとんど決まっており、市場競争においてもトップ3(マイクロソフト、オラクル、SAP)であることは変わらないので、一番変化の大きい中堅・中小企業に向けたほうが参考になるのではないかと思います。
中堅・中小企業向けのCRM市場レポートとしてはノークリサーチ社が出しているレポートが参考になります。

参考:2015年中堅・中小企業における「CRM」の利用実態とユーザ評価(ノークリサーチ社発表資料)

こちらのレポートでは3つの領域に分けてシェアを評価してるわけですが、トップ3を抜粋すると下記になります。

  • 20億円以上~50億円未満:マイクロソフト・SFDC・OSK・オラクル(同率 11.1%)
  • 50億円以上~100億円未満:SFDC(20%)、マイクロソフト・OSK(同率 15%)
  • 100億円以上~300億円未満:マイクロソフト・SAP(同率19.2%)、オラクル(11.5%)

私も気付かなかったのですが、実は中堅・中小向けにおいてもマイクロソフト社のDynamics CRMが全体シェアでトップになっています!

元々、Dynamics CRMは中堅・中小向けにもSiebelと同等以上の機能を持ったCRMを適用出来るようにとリリースされたことから端を発していながらも、Dynamics CRM 4.0で大規模導入向けに対応してから大企業での導入が進んでおり、イメージは大企業向けとなっていたのですが、昨今はマイクロソフト社がクラウド3兄弟としてAzureやOffice 365と共にDynamics CRM Onlineも促進している効果なのか、しっかりと当初のコンセプトを踏襲していることにマイクロソフトでのCRM事業立上げメンバーの1人としては少し感動を覚えました(笑)

色々な製品があり過ぎてバラバラになってしまっているオラクル社は置いとくとして、やはりSAP社はある程度の規模を持つ企業のみ、クラウドブームの残り香で名前だけが先行しているSFDC社は100億円未満の会社しか実績を持っておらず、100億円以上になると1%もシェアを持っていないという実態になっています。(SFDC社は、やっぱり中小企業向けにしか使えないのか、使うのをやめてる会社が多いのかは知りませんが、シェアが0%ってよっぽどですね。。。)

マイクロソフト社はあまり自社アピールをされないので、変わって私のほうからアピールをしておくと、実態ベースで調べると企業体の全ての領域でトップシェアを持っており、毎年着実にシェアを伸ばしているDynamics CRMは間違いなく現時点でのトップCRMソフトウェア製品と言えます

アーティサンはそのトップを走るDynamics CRMにおいて世界的にもトップクラスの経験と実力を有する会社として市場から頼りにされているわけですが、だからこそ1社で独占するつもりもなく、多くのお客様やお客様を支えるCRMパートナーと共存共栄を考えており、Dynamics CRMの導入におけるサポート製品やサービスを多数開発して提供しております。

IT革命以降の高度情報化社会(ユビキタス社会や知識創造社会)は、消費経済の成熟化により、1社独占の「規模の経済(大企業優位)」の時代ではなく、複数社連携の「連結の経済(ベンチャー企業優位)」の時代となっています。
特に、CRMは多くのサブカテゴリーを持つ市場となっていますので、それぞれの強みを持った会社といかにスピーディに協業してソリューション化出来るかが肝要ですし、またそれを成せるのはクリエイティブでスピーディーなベンチャー企業しかないと思っています。

日本はまだまだ大企業妄信社会なために、経済産業省発表のものづくり白書においても、明らかに情報化社会においては後進国と成り下がっています。
ITが活用出来るか出来ないかは何倍も何十倍も企業競争力が変わって来ますので、ユーザー企業の皆様にはまずはCRMからでも大企業妄信ではなく、何が本当に自社にとって役立つのかを見極めていただきたいと私は願っています。

SFA = CRM という大きな誤解

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松原 晋啓

取締役副社長 & CRM事業部長(CRMエバンジェリスト)アーティサン株式会社
アクセンチュア等でのSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでのエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでのソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はDynamics CRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業の事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じてマイクロソフトのテクノロジーや製品の普及に努めている。

また、プラットフォーム型CRM(xRM)の第一人者やCRMの専門家としてインタビューも受けている。
最先端のCRM情報~日本人初のMicrosoft Dynamics CRMのMVPで「プラットフォーム型CRM(xRM)」の第一人者が語る~
縦割りCRMから脱却して真のCRMへ、日本の強みを最大限に発揮できる企業が生き残る
CRM活用のモデルケースを解説。人工知能×顧客情報で企業の全体最適化を行う、真のCRMとは。
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