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最近、お客様との会話の中で生成系AIとの話題が多く挙がります。
Microsoftの中にも、Copilotというサービス名で提供されておりますが、実際どのように活用できるか?といったことについて関心が集まっています。
そこで、本ブログではCopilotサービスの中でも、独自のCopilotが作成できるMicrosoft Copilot Studioについて、
できることを深堀し、その便利な使い方について紹介していきたいと思います。
(何本かのブログに分け、シリーズ化して紹介する予定です。)
第1回の今回は、Copilotサービスの整理についてです。
Microsoft Copilot(旧 Bing Chat)
Microsoft Copilot と Microsoft Copilot Pro の違い
Microsoft 365 Copilot Business Chat(旧 Bing Chat Enterprise)
Microsoft 365 Copilot(旧 Copilot for Microsoft 365)
Copilotと名の付くサービスが多すぎる問題
皆さん、最近Copilotという名前をよく聞かれるかと思います。
そして、実際何ができるのか?と思い、Webで検索したことがありますでしょうか?
私が実際に検索して思ったことは、「、、、似た名前がいっぱい提供されており、どれを使えば良いのか?」ということでした。
そこで今回は、Copilotサービスの一覧やライセンスの紹介・各サービスの違いについて紹介していきたいと思います。
本ブログを読んでいただき、皆様が使うべきCopilotサービスについて検討するきっかけになれば幸いです。
※注意※
皆様もご存知の通り、生成系AIはとてつもないスピードで進化しています。
今回紹介した内容は、あくまで現段階(2025年1月時点)の内容であり、今後変更になる可能性があることをご承知おきください。
また、紹介した内容は私が個人的に調査して得た結果を記載しています。
内容に不備がある場合もあることをご了承ください。
Copilotサービスの一覧
現状、私が調査した限りですと、Copilotと名の付くサービスは以下が提供されていました。(2024年12月現在)
Microsoft Copilot(旧 Bing Chat)
Microsoft 365 Copilot Business Chat(旧 Bing Chat Enterprise)
以下にそれぞれのサービス詳細を説明します。
Microsoft Copilot(旧 Bing Chat)
個人用AIアシスタント | Microsoft Copilot
以前はBing Chatと呼ばれていた、個人用のAIアシスタントです。
ライセンス料金は無料です。
文章や画像の生成、情報検索などに対応しています。
以下URLからMicrosoft Copilotを利用することが可能です。
こちらはあくまで個人用となるため、Microsoft 365ライセンスを持っていないユーザーでも使用することができます。
※Microsoft 365ライセンスを持っていないということは、エンタープライズデータ保護(EDP)は適用されませんのでご注意ください。
Microsoft Copilot Pro
個人用のAIアシスタントとなります。
また、Microsoft 365ライセンスを用いていないため、EDPは適用されません。
Microsoft Copilotとの違いとして最も影響が大きいのは、Microsoft 365アプリ(Word・Excel・PowerPoint・OneNote・Outlook)上でCopilotが利用可能というところです。
ただし、ライセンス料金として、3,200円/ユーザー・月が必要となります。
ライセンス料金の詳細は以下URLをご参照ください。
Microsoft Copilot と Microsoft Copilot Pro の違い
前項にて両サービスの違いについては軽く触れましたが、それ以外にも以下の違いがあります。
| Microsoft Copilot | Microsoft Copilot Pro |
---|---|---|
ライセンス料金 | 無料 | 3,200円/ユーザー・月 |
最新モデルへ優先アクセス | ピーク時以外の時間帯 | 優先アクセス |
新しいAI機能へ早期アクセス | なし | あり |
画像生成 | 15ブースト/日 | 100ブースト/日 |
Microsoft 365アプリ上でCopilotを利用 | ✕ | ◯ |
EDPの適用 | ✕ | ✕ |
Copilot Labsとは
Copilot Labsとは、開発中の実験的機能をユーザーがテストできるサービスの名称です。
Microsoft Copilot Pro ライセンス画像生成における「ブースト」とは
Microsoft Copilot・Microsoft Copilot Proでは、画像を生成することが可能です。
また、画像生成の速度を上げるために、ブーストという機能が存在します。ブーストがある場合はおよそ30秒ほどで画像が生成できるイメージですが、ブーストがない場合は数分待つことがあります。
Microsoft CopilotとMicrosoft Copilot Proでは1日あたりに利用できるブーストの量に違いがありますので、 大量の画像を生成する必要がある場合は、Microsoft Copilot Proでのご契約が必要となるかと思います。
Copilot in XXX
前項にて、Microsoft Copilot Proでは、Microsoft 365アプリ上でCopilotを使用できるとお伝えしましたが、Microsoft 365アプリ上で利用するCopilotのことをCopilot in XXXと呼ぶみたいです。
(例:Copilot in PowerPoint)
各サービスのDocsは以下にありましたので、ご参照ください。
下書きの作成・テキストのリライト・資料の要約・データの分析など実務を効率化する多くの便利機能が提供されています。
Microsoft 365 Copilot Business Chat(旧 Bing Chat Enterprise)
以前は、Bing Chat Enterpriseと呼ばれていた、企業用のAIアシスタントです。
※実は本サービスも一度Microsoft Copilotという名称に変更になったのですが、ブログを書いている最中にまた名前が変わってしまいました。。。^^;
ライセンス料金は無料です。
機能としては、Microsoft Copilot(旧 Bing Chat)と同様ですが、Microsoft 365ライセンスにてログインしているため、EDPが適用されている点が異なります。
※EDPが適用されているということは、入力したプロンプトデータや回答結果は、生成系AIのモデルのトレーニングには使用されないことを意味します。
エンタープライズデータ保護(EDP)の詳細については、以下URLをご参照ください。
プライバシーと保護
Microsoft 365にログインし、アプリ一覧からCopilotを選択することで使用可能です。
また画面右上を見ると、EDPが適用されていることが確認できます。
Microsoft 365 Copilot(旧 Copilot for Microsoft 365)
こちらは企業向けのAIアシスタントとなります。
また、Microsoft 365ライセンスでログインしているため、EDPが適用されています。
ライセンス料金としては、4,497円/ユーザー・月となります。
Microsoft Copilot・Microsoft Copilott Proとの違いとしては、テナント内の他のユーザーが作成した資料にアクセスできる点です。
SharePoint上に保存されている他のユーザーが作成したデータなどを検索の対象とすることができます。
またMicrosoft Copilot Proとの違いとしては、WordやExcelなどのMicrosoft 365アプリの他にも、TeamsやLoop・Whiteboardとの連携が可能であるという点です。
Copilot in Teamsでは、会議中に各ユーザーが話した内容の要約やTodoの明確化など、議事録に必要な内容を簡単に作成することが可能となります。
これが使えれば、とても便利ですよね!
また、企業で使用するということで、セキュリティ&コンプライアンスの設定も可能となっています。
例えば以下のような設定です。
Microsoft 365 Copilotにアクセスできるユーザーを制限する
Microsoft 365 Copilotが利用するデータのアクセス権を設定する(例:機密情報は検索させない)
Copilot エージェント(= Copilotの拡張機能)の管理
上記内容について詳細を知りたい方は、以下URLをご参照ください。
Microsoft 365 Copilotをサポートするためにセキュリティとコンプライアンスを準備する
Microsoft Copilot Studio(旧 Power Virtual Agents)
Copilot Stduioは、Microsoft 365 Copilotの拡張や独自のCopilotを作成することができるサービスです。
以前は、Power Virtual Agentsというチャットボットのサービスがありましたが、Power Virtual AgentsはMicrosoft Copilot Studioに統合されました。
こちらも企業向けのAIサービスとなっております。
また、Microsoft 365 Copilotと同様にテナント内の他のユーザーが作成した資料にもアクセス可能です。
本サービスを用いると、Power AutomateからCopilotを呼び出したり、特定のSharePointサイトにあるデータだけ検索対象にした独自のCopilotを作成することができるようになります。
また、Microsoft 365ライセンスでログインしているため、EDPが適用されています。
※ライセンスについては少し複雑なので、次回のブログで説明させていただきます。
まとめ
上記で紹介したサービス一覧について、少し概念図を書いてみました。
※MSはMicrosoftの省略形です。
※「+ XXX」というのは、「左側or下側に存在するサービスの機能に加えて、XXXという機能が使える」という意味です。
(例:MS Copilot Proは、Microsoft Copilot(旧 Bing Chat)の機能に加えて、M365アプリ上でCopilotを使用する機能が利用可能 という意味)
個人向けor企業向け(EDPの有無と同義)という軸と、M365製品との連携有無という軸で区分けしてみました。
(実際に概念図を書いてみると、自分としてはとても納得できました(笑))
番外編:Microsoft Security Copilot
今回紹介したCopilotサービスとは、少し内容が異なるため割愛しましたが、Microsoft Security Copilotというサービスも提供されているみたいです。
私はセキュリティにあまり詳しくはないのですが、本サービスを利用するとアラートのスクリーニングやインサイトの提供などを自然言語で処理することができるみたいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、Copilotサービスの一覧やライセンスの紹介・各サービスの違いについて紹介しました。
生成系AIの進化はこれからも続いていくと思いますので、私の方でもキャッチアップし、皆さんにお伝えできればと思います!
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小刀稱知哉
大分県出身(温泉大好き)、現在は東京都在住
1990年生まれ
30才でメーカーの技術営業からIT業界にジョブチェンジ!!!
趣味は読書
主にMicrosoftのローコード(SharePoint・Power Platform)に関するに関する営業活動や設計、開発などを担当しております!
(最近はCopilot Studioについても勉強中)
持ってる資格はPL-200/PL-300/PL-400/PL-600/MS-700/AZ-104/AZ-305/SC-200/SC-100
こんにちは。アーティサン株式会社の小刀稱(ことね)です。