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Power Platform
2020.10.02

Power Apps モデル駆動型アプリとは何か?特徴・メリット・キャンバスアプリとの違いをわかりやすく解説【第1回】

Power Apps モデル駆動型アプリとは何か?特徴・メリット・キャンバスアプリとの違いをわかりやすく解説【第1回】

本記事では、Power Apps の「モデル駆動型アプリ」とは何かを、キャンバスアプリとの違いや位置づけを交えながら解説します。

モデル駆動型アプリの特徴、向いている業務シーン、Dynamics 365 との関係性を整理し、導入検時の判断材料を提供します。

本記事は、具体的な作成手順ではなく、Power Apps を活用した業務アプリ設計の全体像を理解することを目的としています。

弊社はPower Platform(Power Apps・Power Automate)に関するアプリ開発や、
皆様が内製化を行う際の支援サービスを提供しておりますので、
Power Platformに関する内容でお悩みがある場合は、以下からぜひお問い合わせください。

Power Appsの「モデル駆動型アプリ」とは?

 Power Appsといえば、Power Pointのようなキャンバスにコントロールを簡単に配置して、Excelのような関数で動作を指定する「キャンバスアプリ」をイメージされる方が多いと思いますので、「モデル駆動型アプリ」という名前は皆さんにはあまり馴染みがないかもしれません。これはPower Appsというサービスで作成できるアプリで、業務やデータを「モデル」としてシステム的に定義することで、システムを大前提として「駆動する」アプリです。ですので、とりあえず始めてみよう!とさせるコンセプトが見え隠れするPower Appsにおいては、若干ハードルが高いように見えますが、実は、モデルを定義するのはシステム的には当たり前なので、自然と出来上がるものなので、そんなことはありません!(キャンバスアプリでも決まった形にデータを作る必要がありますよね?それを先にするだけです)

モデル駆動型アプリとキャンパスアプリの違いとしては、デザイナーが画面レイアウトをある程度自由にデザインできるキャンバスアプリに対し、モデル駆動型アプリでは画面レイアウトに自由度がなく、使用する部品(コンポーネント)によって大部分が決まってしまうところがあります。またシステム構築の難易度ですがモデル駆動型アプリは難度が高くキャンパスアプリは難度が低くなっています。言い方を変えると、しっかり構築する分モデル駆動型アプリは保守性が高く、ライトに構築できるキャンバスアプリは、作りこんだ分保守性に課題が出ることが多く、その点を含めて弊社にご相談いただくお客様もいらっしゃいます。

それぞれの違いについて簡単にまとめると下表のようになります。

敷居構築単位
キャンパスアプリ低い1機能
モデル駆動型アプリ高いソリューション
Dynamics 365(CRM)カスタマイズする場合は高いソリューション

アプリの位置づけ

モデル駆動型アプリは類似するサービスとしてキャンパスアプリとDynamics 365(CRM)があります。それぞれの位置づけとしては下記となっています。

  • キャンパスアプリ

構築が比較的簡単で1機能単位で作成し基本的にノーコードで開発可能なため、システム開発の経験がない人でも簡単な研修を行うことで構築が可能。まずはすぐにでも業務をシステム化したい要望に最適

  • モデル駆動型アプリ 

構築の敷居が高い、複数の機能をまとめた1システムの構築が可能、Dynamics 365(CRM)のように標準的な機能は持たないがノーコードで同等の機能を構築可能、プラグイン等同程度の高度な開発も行うことが可能。キャンバスアプリの作りこみが複雑になった場合や、業務のモデルが定まっていて、Power Appsを業務システムとして活用したい要望に最適

  • Dynamics 365(CRM)

用途ごとに標準機能が提供されており、ある程度そのままの状態で利用を開始できるが、業務に合わせてカスタマイズを行う場合は構築難度が高くなる場合がある、複数の機能をまとめた1システムとしての構築が可能。経営課題の解決として業務をシステム化したい要望に最適

導入の考え方

モデル駆動型アプリは1つの機能だけを構築するのではなく、ある程度まとまったシステムとして構築するが、Dynamics 365(CRM)で提供されているアプリでは用途が合わない場合に導入を検討することをお勧めしています。

具体的には、Dynamics 365(CRM)で提供されているSalesやMarketingといったアプリにはない、例えば設備管理やカルテ管理、客室管理等など、Dynamics 365に標準的なアプリがない=1からシステム構築する場合に検討します。例えば、これまで同様にシステム構築を行った場合では、開発期間が長期になり金額も高額になってしまい、さらに継続的に改修する必要があり、さらに追加の機能開発がスピーディーにできないなどの課題が発生しがちです。

そこで、モデル駆動型アプリを採用した場合、短期間・低コストで構築することが可能です。モデルやUIがきちんと定義されている前提のシステムなので、保守性が高く、ローコードであることで追加の機能開発もスピーディーに行えるといった、多数のメリットがあります。

ただ、確かにPower Appsは従来のシステム構築やアプリ開発よりも敷居は非常に低いものではありますが、今までシステム構築の経験をしていない市民開発者や組織は、IT的なシステム開発の進め方で苦労するケースを弊社は耳にしています。モデル駆動型アプリはアプリを作成する時点で、そういったシステム開発的な考えを持つことで、より容易に構築することができます。

最後に

こんな情報を管理したい、こういう分析がしたいといった要望にノーコード・ローコードで導入でき、必要最小限の機能をスピーディーに導入し運用とともに機能を簡単に拡充していけるため、まずは最小限の機能で短期間、低予算で導入して動きを見てみたいといった要望にも対応が可能です。
短期間でのスモールスタートも、ある程度の規模で構築したいというご要望も、まずはアーティサンまでご連絡を!

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