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最近、お客様との会話の中で生成系AIとの話題が多く挙がります。
Microsoftの中にも、Copilotというサービス名で提供されておりますが、実際どのように活用できるか?といったことについて関心が集まっています。
そこで、本ブログではCopilotサービスの中でも、独自のCopilotが作成できるMicrosoft Copilot Studioについて、
できることを深堀し、その便利な使い方について紹介していきたいと思います。
(何本かのブログに分け、シリーズ化して紹介する予定です。)
第2回の今回は、Copilot Studioのライセンスを紹介します。
前回は、Copilotサービスの一覧や各サービスの違いについて紹介しました。
こちらもご参照いただければと思います。
※注意※
皆様もご存知の通り、生成系AIはとてつもないスピードで進化しています。
今回紹介した内容は、あくまで現段階(2025年1月時点)の内容であり、今後変更になる可能性があることをご承知おきください。
また、紹介した内容は私が個人的に調査して得た結果を記載しています。
内容に不備がある場合もあることをご了承ください。
前提:Copilot Studioの提供サービス一覧
Copilot Studioと一口に言っても、実は以下3種類が提供されているようです。
それぞれ違いについて、以下にまとめました。
サービス名 | 利用目的 | ライセンス | 生成AIによる回答 |
---|---|---|---|
Copilot Studio | 独自のCopilotの作成 | Copilot Studioの | ◯ |
Microsoft 365 | Microsoft 365 | MS365 | ◯ |
Copilot Studio | Teams内でのみ | MS365のライセンス | ✕ |
Copilot Studio
独自のCopilotを作成する際に使用します。
ライセンスとしては、テナントライセンスとユーザーライセンスの2つがあります。
テナントライセンス
作成したCopilotを利用するために必要なライセンスです。
※本ライセンスは、ユーザーではなく、テナントに紐づけます。ライセンスについては、従量課金型(Copilot Studio pay-as-you-go)とパッケージ型(Copilot Studio)の2つが提供されています。
従量課金型の場合は、1ヶ月間に消費した実際のメッセージ数に基づいて料金を後払いする仕組みです。 また、料金としては0.01ドル/メッセージです。
一方、パッケージ型の場合は、1パッケージあたり、25,000メッセージ/月が上限となります。 料金としては、200ドル/テナント・月(29,985円/テナント・月)となります。
ユーザーライセンス
Copilotを作成するために必要なライセンスです。
こちらは、作成するユーザーに対して紐づけます。ライセンス料金としては無料となります。
Microsoft 365 Copilot Business Chatの拡張
Microsoft 365 Copilot Business Chatの拡張機能を用いる際に利用します。
Microsoft 365 Copilot Business Chatのライセンスの中に利用権が含まれているため、 このライセンスを持っているユーザーは追加料金は不要で利用できます。
Copilot Studio for Teams
Teamsの中でのみ利用できるCopilot Studioです。
(私はDataverse for Teamsと同じ位置づけというイメージを持ちました。)
前述した2つの大きく異なるところといえば、生成型の回答を作成することができないところです。
回答に生成AIを用いていないため、従来のPower Virtual Agentのような「特定のトピックに対し、事前に決めた回答を行う」 といった用途では使うことができそうです。
Copilot Studioに関する参考情報
以下では、前述したサービスのうち、最初に紹介したCopilot Studioについて、私が疑問に思ったことを調査した結果を説明します。
メッセージ消費の考え方(Copilot Studio)
消費するメッセージ数に関しては、生成AIを用いて回答したか否かによって変動するようです。
※生成AIを使わずに回答した場合のことを「クラシック回答」、生成AIを用いて回答した場合のことを「生成型回答」と呼びます。
それぞれの場合における消費メッセージ数は以下のとおりです。
機能 | 範囲 |
---|---|
クラシック回答 | 1 メッセージ/回答 |
生成型回答 | 2 メッセージ/回答 |
クラシック回答の例
ユーザーが店の開店時間を質問し、エージェントが既存のトピックに基づいて営業時間を答える
例:お店の開店時間は? → 11:00です(1メッセージの消費)
エージェントが既存のトピックに基づいて、ユーザーにあいさつをする
例:こんにちは(1メッセージの消費)生成型回答の例
ユーザーがエージェントに次の休日の店の営業時間を質問し、エージェントが生成型回答を返す
例:お店はいつ空いてる? → 開店時間は11:00、閉店時間は22:00です(2メッセージの消費)
詳細については、Power Platformライセンスガイドをご参照ください。
Power Platformライセンス ガイド
メッセージ消費数の確認方法
Power Platformの管理センター → 請求 → ライセンス → 概要タブ → Copilot Studioから確認できました。
※新しい管理センターの場合は、Power Platformの管理センター → ライセンス → Copilot Studio → 概要タブ
メッセージの上限を迎えた場合の挙動
メッセージが契約上限を超過した場合についてですが、自動課金になることはないとのことでした。
ただし、機能は制限されるみたいです。
(制限の詳細に関しては、私の方では調査できませんでした。。。知っている方がいらっしゃれば教えて下さい(笑))
上限を超過しても使用したい場合は、追加のメッセージパック(25,000メッセージ/月)を購入するか、従量課金型をご契約していただく必要があります。
メッセージの計算範囲
25,000メッセージ/月とありますが、メッセージの計算範囲は月初~月末となり、毎月月初にはメッセージカウントが初期化されます。
※契約開始日は無関係であり、常に月初~月末で計算される。
ユーザーライセンスの表示内容が、Power Virtual Agentsとなっている
弊社にてCopilot Studioのユーザーライセンスを割り当てる際に、少し戸惑ったことがありましたので共有します。
Copilot Studioのテナントライセンスは無事購入できたのですが、 ユーザーライセンスを割り当てる際、該当のライセンスが見当たりませんでした。
よくよく調査すると、Copilot Studioではなく、Power Virtual Agent ユーザーライセンスを割り当てる必要があるみたいでした。また、Microsoft 365の管理センターからユーザーのライセンスを確認したところ、Power Virtual Agents ユーザーライセンスと表示されておりましたが、 マイアカウントのサブスクリプション画面から確認すると、Microsoft Copilot Studio User Licenseと表示されておりました。
ライセンスを割り当てる際に少し分かりづらいかなと思いますので、本情報を参考にしていただければと思います。
※あくまで2024年11月時点の内容となります。表示内容は今後は統一されていくのではないかと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、Copilot Studioのライセンスについて紹介しました。
生成系AIの進化はこれからも続いていくと思いますので、私の方でもキャッチアップし、皆さんにお伝えできればと思います!
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小刀稱知哉
大分県出身(温泉大好き)、現在は東京都在住
1990年生まれ
30才でメーカーの技術営業からIT業界にジョブチェンジ!!!
趣味は読書
主にMicrosoftのローコード(SharePoint・Power Platform)に関するに関する営業活動や設計、開発などを担当しております!
(最近はCopilot Studioについても勉強中)
持ってる資格はPL-200/PL-300/PL-400/PL-600/MS-700/AZ-104/AZ-305/SC-200/SC-100
こんにちは。アーティサン株式会社の小刀稱(ことね)です。