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Power Platform
2021.10.20

Power Appsアプリの多言語化への対応方針Power Appsの多言語化:手動翻訳(リソース/コンポーネント)と自動翻訳(Microsoft Translator)の選び方Power Appsアプリの多言語化への対応方針

Power Appsアプリの多言語化への対応方針Power Appsの多言語化:手動翻訳(リソース/コンポーネント)と自動翻訳(Microsoft Translator)の選び方Power Appsアプリの多言語化への対応方針
小刀稱知哉

こんにちは。アーティサン株式会社の小刀稱(ことね)です。

Power Appsで多言語対応をする際に悩みやすいのが、手動で翻訳(リソースファイル/コンポーネント)するか、Microsoft Translatorで自動翻訳するかの選択です。

本記事では、2つの方針それぞれのメリット・デメリットを整理し、翻訳品質作業工数ランニングコストの観点から判断しやすくします。

「品質を優先すべき業務アプリなのか」「対応言語数が多いのか」「費用をどこまで許容できるのか」など、自社の条件に照らして方針を決めるための参考としてご活用ください。

今回は、Power Appsアプリの多言語化への対応方針について説明します。

Power Appsを複数の言語で構築したい方に向けた内容です。

多言語化は「翻訳品質」「運用の手間」「ランニングコスト」の優先順位で最適解が変わります。要件整理から一緒に進めたい場合は、Power Platformの導入・内製化支援の選択肢も参考にしてください。

内製化支援/人材育成/導入支援のどれが適切か、状況に合わせて整理できます。

多言語化への対応方針

それぞれの方針について、以下で説明します。

文章を 手動 で翻訳する

各言語と、それに対応する文章をマッピングしたリソースファイルを作成し、文章を翻訳する方法です。

リソースファイルと、サンプルアプリを用いて翻訳したアプリの例を以下に示します。

リソースファイル
リソースファイル
サンプルアプリ
サンプルアプリ

メリット

メリットとしては、翻訳の質が高くなることです。
皆さんも経験があると思いますが、機械翻訳により文章を翻訳した場合、少し違和感のある翻訳結果になることがあります。
手動で翻訳する場合は、各言語で自分の設定した通りの文章となるため、違和感のない翻訳が可能です。

また、無料で多言語化に対応できる点もメリットとして挙げられます。

デメリット

一方デメリットは、翻訳にかかる手間が大きい点です。
文章1つに対して、各言語に対応する翻訳結果を作成する必要があるため、言語数の増加に伴い、リソースファイルを作成する手間が大きくなります。

リソースファイル作成の手間を少しでも小さくするためには、Power Appsコンポーネントを用います。
複数のアプリで同じモジュール(例:ボタン)を用いる場合は、多言語に対応した辞書をPower Appsコンポーネントにて作成することで、再利用化が可能となります。

Power Appsコンポーネントを用いた辞書の作成方法については、以下を参照してください。
Build a multi-language app

文章を 自動 で翻訳する

機械翻訳を用いて文章を自動的に翻訳する方法です。

Power Appsでは、Microsoftが提供するMicrosoft Translatorという翻訳サービスを用いることが可能です。

本サービスは、REST APIを呼び出すことで翻訳機能を提供します。

詳細は以下を参照してください。
Microsoft Translator

Microsoft Translatorを用いることで、指定した文章を指定した言語で機械翻訳することができます。

Microsoft Translatorがサポートする言語は、以下を参照してください。
Translator language support

 

メリット

メリットとしては、翻訳を行うための手間が小さい点です。
翻訳したい箇所に、Microsoft Translatorが提供する関数を記載するだけで翻訳が可能となるため、リソースファイルを作成する必要がありません。
また、言語数が増加した場合でも、翻訳に関する手間が増えることはありません。

Microsoft Translatorを用いた翻訳方法は、以下を参照してください。
Connect to Microsoft Translator from Power Apps

デメリット

一方デメリットとしては、翻訳の質が低下することが挙げられます。
機械翻訳を用いるため、文章によっては違和感のある翻訳結果となることがあります。

さらに、Microsoft Translatorを使用するには、サブスクリプション契約が必要となりますので、ランニングコストが発生します。
(無料版もありますが、基本的には契約するプランにより翻訳ができる文字数が変動します。)

プランの詳細は以下を参照してください。
Translator の価格

まとめ

対応方針とメリット・デメリットを以下にまとめました。

対応方針方法メリットデメリット
手動で翻訳リソースファイル質の高い翻訳が可能
無料で対応可能
翻訳にかかる手間が大きい
手動で翻訳Power Appsコンポーネント質の高い翻訳が可能
無料で対応可能
モジュールの再利用が可能
翻訳にかかる手間が大きい
自動で翻訳Microsoft Translator翻訳にかかる手間が小さい翻訳の質が低下ランニングコストが発生

文章を手動で翻訳する場合は、無料かつ質の高い翻訳結果を用いることができます。

一方、手動でリソースファイルやPower Appsコンポーネントを作成する分、翻訳にかかる手間が大きくなります。
よって、質の高い翻訳結果を求められるアプリの場合や、ランニングコストを下げたい場合などに採用するとよいでしょう。

文章を機械翻訳する場合には、少ない手間で多言語化に対応できます。

しかし、翻訳の質が低下することや、ランニングコストが別途発生します。
よって、多数の言語に対応したアプリを、最小の手間で作成したい場合に採用すると良いでしょう。

本記事では、Power Appsアプリの多言語化への対応方針について説明しました。 Power Appsを複数の言語で構築する際の参考としてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

翻訳方式が決まると、次は「辞書(文言)管理」「更新運用」「費用見積り」まで含めた設計が重要になります。

自社の要件に合わせて、手動翻訳(リソース/コンポーネント)Microsoft Translatorのどちらが適切か整理したい場合は、Power Apps導入支援・内製化支援の観点から一緒に検討できます。

Power Platform(SharePoint・Power Apps・Power Automate)に関する営業活動や設計、開発などを担当:小刀稱知哉

小刀稱知哉

🖊小刀稱知哉さんのブログ一覧はこちら

大分県出身(温泉大好き)、現在は茨城県在住

1990年生まれ

30才でメーカーの技術営業からIT業界にジョブチェンジ!!!

趣味は読書(最近書道を始めました)

主にMicrosoftのローコード(SharePoint・Power Platform)に関するに関する営業活動や設計、開発などを担当しております!

(最近はCopilot Studioについても勉強中)

Microsoft MVPを受賞させていただきました!

持ってる資格はPL-200/PL-300/PL-400/PL-600/MS-700/AZ-104/AZ-305/SC-200/SC-100

Microsoftクラウド関連

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