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バス予報
2024.11.22

バス予報の GTFS/GTFS-RT 対応について

バス予報の GTFS/GTFS-RT 対応について
みやみや

弊社バスロケーションシステム「バス予報」の開発責任者をしている、みやみやです。

今回は、バス予報 (2024 年 11 月現在) のGTFS 対応について、簡単に紹介していきたいと思います

 

1. GTFS/GTFS-RT とは?

今回は GTFS/GTFS-RT について詳しく説明する投稿ではないので、ザックリと説明すると、バスや鉄道、船舶などの公共交通機関の運行に関するデータ形式のことで、世界標準として定義されています

GTFS/GTFS-RT について書かれているサイトは数多くありますが、それなりに定義の更新があるため、本家の 🔗gtfs.org を確認するのが間違いありません[1]

ダイヤやルートなどの運行計画については、GTFS (正確には GTFS Schedule) に定義します

実際の位置情報遅れ情報、お知らせ情報などの現在の運行状況については、GTFS-RT (正確には GTFS Realtime) にて、リアルタイムに情報を提供します

 

2. バス予報の GTFS 対応

バス予報では、データを登録する際、基本的には GTFS を取り込むようにしています

  • お客さまから GTFS の提供を受けている時は、そのまま取り込んでいます

  • データ作成を請け負っているお客さまの時は、一旦 GTFS を作成(変換)して取り込んでいます

2018 年夏には本機能が実装されていて、GTFS を利活用することで、エコシステムを目指していることがご理解できるかと思います

 

3. バス予報の GTFS-RT 対応

バス予報の GTFS-RT 出力機能は、2019 年夏にサービスインしました

当初から、Service Alert (運行情報)Trip Update (ルート最新情報)Vehicle Position (車両位置情報) に対応しており、5 年以上品質向上に努めてきています

 

4. GTFS-JP 対応は?

GTFS-JP とは、GTFS を日本向けにアレンジしたデータ形式で、🔗国土交通省のサイトに仕様書があります

バス予報では、GTFS-JP 第 2 版、第 3 版のどちらでも取り込むことが可能です

 

5. GTFS/GTFS-RT の対応で気をつけていること

5.1. 良くも悪くも柔軟なデータ形式

任意項目や条件付き必須などの項目も多く、当初は受け取るデータ形式が想定外なこともありましたが、その度に改良を重ねてきております

5.2. GTFS の更新についていく

GTFS の定義に追加、変更がある時には、サービスとしてついて行く必要があります
記憶に残っている対応としては、translations.txt の定義がガラッと変わったことがあり、緊急対応をしたことがあります
割と大きめな破壊的な変更でしたが、着手から約 1 週間で対応していました[2]

 

さいごに

今回は、バス予報の GTFS/GTFS-RT 対応についてをご紹介いたしました

記事として起こす前に、改めて Git のコミットログや Issue を確認したりしていたのですが、それなりに歴史のあるサービスになっていると実感させられ、身が引き締まる思いです

次回は、お客さまから GTFS/GTFS-RT で良く聞かれることについて、FAQ 形式で記事にしたいと思います

 

  • 更新されていないサイトを参考にするのは大変危険です[1]

  • Git のコミットログをみると 2020 年でした[2]

 

 

 

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miyamiya

みやみや

ビジュアル系プログラマー、ビジュアル系 PM を自称して 20 年近くが経ちました

弊社 MaaS 製品全般で、開発・運用側のマネジメントをしながら、時々開発もしています

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