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バス予報
2022.01.05

宮崎県都城市と共同開発した予約配車システム「オンデマンドバス予報」を提供開始しました

アーティサン株式会社(代表取締役社長:小山才喜、本社:東京都調布市 以下、アーティサン)は、令和3年10月1日から、宮崎県都城市(市長:池田宜永)の高崎地区予約制乗合タクシーにて、定時定路線のセミデマンド運行に対応した予約配車システム『オンデマンドバス予報』の提供を開始しました。

■発表の概要
・地方では利用が減少した路線バスやコミュニティバスの代替手段として、オンデマンド交通の導入事例が増加している。
・セミデマンド運行には運行経費の削減や利用者にとってのハードルの低さなどのメリットがある。
・『オンデマンドバス予報』は低コスト・短納期で導入可能な予約配車システムで、自治体やタクシー事業者の業務削減が可能である。
・今回提供される『オンデマンドバス予報』はあらかじめ乗場を設定するセミデマンド運行に対応したシステムで、アーティサンが提供するバスロケーションシステム(以下、バスロケ)『バス予報』の高い相互運用性がある。
・セミデマンド運行に移行する路線のバスロケデータやGTFSがあれば、納期と導入費用の大幅な削減が可能である。
・事業者側の電話オペレーターの方はもちろんのこと、パソコン操作に不慣れな方や、高齢の運転手の方でも直感的な操作が可能な Web アプリケーションとなっている。

■地方公共交通の現状
近年、特に地方部で高齢化が進んできた結果、利用が減少した路線バスやコミュニティバスの代替手段として、オンデマンド交通の導入事例が増加しています。
路線バスやコミュニティバスの便数を単純に間引くことをせず、セミデマンド運行の形態に変えることで、運行経費を削減することが可能となります。
セミデマンド運行であれば、予約の要否はあっても、既存の路線バスやコミュニティバスと大きな変化はないので、利用者(乗客)にとっての利用のハードルが低くなります。
しかし、もともと公共交通の利用者が少ない地域に導入されることが多いため、オンデマンド交通単体では採算性が悪く、高額なシステムを導入することが難しいのが現状です。

■『オンデマンドバス予報』とは
『オンデマンドバス予報』は、このような問題を解消するために、低コスト短納期で導入が可能な予約配車システムです。
『オンデマンドバス予報』を導入することにより、予約や運行管理、帳票作成といった自治体やタクシー事業者の方の業務を軽減することが可能です。

■『オンデマンドバス予報』の特徴

  1. 高い相互運用性

アーティサンではバスロケ『バス予報』のサービスを提供しており、全国の自治体やバス事業者に導入しています。
バスロケとの相互運用性の観点から『オンデマンドバス予報』を開始しました。
バスロケとオンデマンドバス予約配車、両方のシステムを提供するベンダーとして、路線バス/コミュニティバスからセミデマンド運行への移行、またその逆についても、バスロケデータやGTFSなど既存のデータを利用することで、スムーズにシステムを移行させることが可能です。

2.低コスト・カンタン導入
クラウド上の Web アプリケーションのため、サーバーや専用機器を準備する必要がなく、低コスト・短納期で導入が可能です。
路線バスやコミュニティバスをセミデマンド運行へ変更する際、もし既存の停留所や路線のデータ(バスロケデータやGTFS等)がある場合は、納期と導入費用の大幅な削減が可能です。
参考導入費用)
・『バス予報』を導入済みのお客様:15万円~
・他社バスロケ導入済み、あるいは GTFS 整備済みの路線の場合:20万円~

3.誰でもすぐ使える操作性
『オンデマンドバス予報』は以下の3つのサイトで構成されています。

どなたがご利用になっても操作に困らないよう、シンプルで使いやすい画面を提供しています。
パソコン操作に不慣れなオペレーターの方や、高齢の運転手の方でも直感的な操作が可能です。

管理者画面:

車載器画面:

利用者画面:(※都城市様では現状は非公開)

■都城市 サービス展開地区
都城市では、令和2年10月から山田地区予約制乗合タクシーに『オンデマンドバス予報』を導入しており、令和3年10月からは、同市高崎地区で定路線定時運行から予約制乗合タクシーへの運行転換に合わせて同サービスの対象地区を拡大しました。

■導入自治体の評価
都城市は、市内15地区の約半分の地区が中山間地域で、中心市街地と周辺の中山間地域を結ぶJRや路線バス、中山間地域内を運行するコミュニティバス等が運行しています。
 このうち、中山間地域においては、人口減少等に伴い、公共交通の利用者減少が加速しており、定路線定時運行からデマンド交通への転換が急務となっていました。
 デマンド交通への転換の際、システム導入も検討しましたが、利用者が少なくなった地域であったため、必要以上のコストをかけることは厳しい状況でした。
 そのようなときに、アーティサンから『オンデマンドバス予報』共同開発の提案があり、費用面やアーティサンが持つ他の MaaS 関連システムの説明などを受け、相互運用性なども期待して導入を決めました。
 現在も開発中であり、必要な機能が随時追加されている状況ですが、現時点でも十分活用されています。
また、今では市内を走る路線バスに『バス予報』も導入されていて、今後は乗降客カウンターでの乗降客数調査も予定しています。アーティサンにはデジタル技術の活用を通じて都城市の公共交通の利便性向上とデジタル化の推進に一層貢献してもらえることを期待しています。
(宮崎県都城市 総合政策部総合政策課 地方創生担当 森崎副主幹)

■MaaS 事業における今後の展開について
アーティサンは2014年7月に設立、エンタープライズ向けのクラウド技術に精通するテックカンパニーです。Microsoft クラウドを中心としたシステム開発・ローコード技術のコンサルティングの他、自治体および公共交通事業者向けの自社製品を提供・販売しています。
MaaS 関連事業としては、以下のサービスを展開しています。
・路線バスやコミュニティバス向けのバスロケ『バス予報』
・GTFSに完全対応した経路検索サービス『バス予報 乗換案内』
・定時定路線のセミデマンド運行に対応した予約配車システム『オンデマンドバス予報』
また、上記以外でもフルデマンド運行(時間非固定・路線非固定)に対応した AI 版の『オンデマンドバス予報』の提供も予定しています。

アーティサンはシステム開発による自治体や公共交通事業者の業務デジタル化と市民・利用者の皆様の利便性向上に貢献してまいります。


■本件に関するお問い合わせ先
MaaS営業部
担当:数井、大久保
Mail:Busyohousales@artisan.jp.net
TEL:042-444-4815

URL:オンデマンドバス予約配車システム『オンデマンドバス予報』サービス紹介ページ
https://artisan.jp.net/service/maas/on-demand-busyohou/

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